斧寺写真館-PENTAXユーザーの覚書-

宮城県住まいの30代男性。一眼レフでの試行錯誤を残すために始めました。

曇り空の撮影について考える①~構図とレタッチ~

謎に動画付きの記事を連発してしましたが、今回は撮った写真について。

たくさん撮ったので、何分割かにして投稿します。

 

晴れたときに撮影に行く機会が多かったので、曇り空の中で撮影するというのはあまりなくて色々と新鮮でした。

晴れの日を選んで写真を撮りに行っていたわけではないですが、運よく週末撮影に行くと晴れていたって感じですかね。

 

写真を見返すと、晴れの日と雰囲気が大分違う。

何となくボヤっとした感じになり、曇り空の時は撮影に行かない人もいるというのも何となく分かります。

ですが、天気なんて自分にコントロールできないことで選り好みしても仕方がないですからね。

写真を撮るのがとにかく楽しい状態なので、撮影に行けない方が嫌です。

だったら、曇りの時の撮影技術を高めようと、天気が悪いのを承知で撮影に出かけました。

 

Canonさんの公式動画で「マクロで花を撮るときは天気の悪いときに行く」というのを見たばかりだったのもあり、曇りでもテンション高め。

www.youtube.com

まぁ、結局は花を撮るときはバタバタしていたので、じっくりマクロ撮影というのはできなかったのですが…。

 

【現在好みのレタッチでやると…】

KP,smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR,f/5.6,SS-1/160,ISO-100,EV0

一種類だけ鮮やかに咲いてた桜をパシャリ。

調べてみたところ、カンヒザクラというものみたいです。

彩度とかコントラストを落として、キーを上げる。

青みを少し強めて、グリーンをちょい足し。

基本はこんな感じでレタッチしてました。

カスタムイメージは「鮮やか」だと強すぎるので、「雅」でやるのが好みです。

 

しかし、これを曇りの天気でやるとくすんだ感じになってしまいます。

曇りの日に無理やり明るくするのは無理があるようです。

 

【観音様と共に】

桜がいい感じの背景になってくれそうだったのでパシャリ。

カスタムイメージ「雅」「鮮やか」で設定の変更は同じだけしたものを比べます。

左「雅」右「鮮やか」

雅はふんわり明るい感じ。観音様の表情も心なしか柔らかく感じます。

鮮やかは元の設定がコントラスト+1なので、同様に設定してもくっきりします。

石像の感じが出ているのは鮮やかでしょうか。

曇りの天気で撮ったのも相まって、無理に明るくしていない鮮やかの方がしっくりきます。

 

【手前の石をぼかして】

さっきのは空のスカスカ具合が気になったので、手前の石標をぼかして空の割合を減らし、3段構成の奥行き感を出そうとしてみました。

左「雅」右「鮮やか」

印象は先ほどと変わらないので次に行きます。

「里び」「リバーサルフィルム」「銀残し」

暗い感じを活かしてはどうか?と思い、それ系のカスタムイメージを当ててみます。

「里び」

KPには入ってませんが、ソフト内では選択可能。

桜の色もいい感じに抑えられていていい感じです。

5種類の中では一番好き。

「リバーサルフィルム」

石像の感じは一番出ているように感じますが、桜の色が強すぎるような気もします。

カンヒザクラは元が結構鮮やかな色なので、イメージには近いですが、一枚の写真として考えるとバランスは考え物。

ですが、記憶色には近いので2番目に好きです。

「銀残し」

PENTAXと言ったら、な所がある一つの銀残しです。

そのまま当てると暗すぎて何が何だか分からなくなったので、キーを+2、コントラストを-2しました。

これはこれで味がある。

 

この3つを当ててみて、無理に明るくする必要はないなとしっくりきました。

曇り撮影での好みが少し見えてきました。

 

【左右2分割】

最初のは左1/3を観音様にしましたが、半々ではどうだろう?とお試しでパシャリ。

左「雅」右「鮮やか」
「里び」「銀残し」
左「リバーサルフィルム」右「リバーサルフィルム+トーンカーブ調整」

石像の割合が大きくなると、その質感が出る「銀残し」「リバーサルフィルム」がいい感じです。

先ほどは桜の色が強いと感じた「リバーサルフィルム」も、観音様がグッと前に出たことで存在感が増し、色に負けないバランス感になったように感じます。

トーンカーブで左端を少し持ち上げてあげると、黒がグレーっぽくなりノスタルジックなフィルム風になります。

リバーサルフィルムと相性がいいので時々使うのですが、この構図だとそれが一番映えると思いました。

 

【後ろから撮った観音様に車を入れる】

後姿をパシャリ。

レタッチの比較までやってると時間がいくらあっても足りないので、これはリバーサルフィルム固定でいきます。

これはこれで物寂しさが出ていていいような気がしますが、物足りないので車を待って撮りまくります。

左:トラック、存在感強すぎ。

右:車の全体像が見えずなんだか気持ち悪い。存在感も強め。

奥の車線で通った青いスクーター。

これくらいがちょうどいい。

シャッタースピードを遅くして、少しブレさせて動きを出してもよかったかな?

 

【次回へ続く】

今回は曇りでのレタッチについて考えてみました。

構図については、撮ってるときに色々考えてやってましたけど、レタッチと組み合わせると理解が深まりますね。

構図が少し変わっただけでも、物と色味の丁度いいバランスは変わってくるのだなと思いました。

普段目安にしている2000字も超えたので、ここでおしまい。

何分割になるか分かりませんが、しばらく続きます。

 

本日は雨、水滴を撮りにちょいと出かけます。