しつこいようですが、昨日の記事…というか貼り付けた動画を見返すと、また気になる点が出てきたのでもう一度。
【はじめに】
まず述べておきたいのは、一眼レフ機は基本的にライブビューとファインダーをのぞいて撮っている時とでは、ピントの合う速さが違います。
ファインダーを見ているときは明らかに別物で、ピントが合うスピードは段違いで速いです。
ミラーレスの目覚ましい進化によって、一眼レフが機械的・機能的に劣る部分が大きくなっているのは否定できません。
ですが、レフ機にとってライブビューはおまけ(と勝手に思っている)に過ぎません。
その点のみで現行のミラーレスと比べると、ネガティブな情報に終始してしまいそうだったので、そうではないよと言うことは先に述べておきます。
で、なんで違うのかと調べてみたら、AF方式の違いから来るものでした。
また前置きが長くなりそうですが、調べたことをまとめます。
間違ってたら教えてください。
【AF方式】
KPに関して言うと
ファインダーでは位相差式
ライブビューはコントラスト検出方式
となってます。
位相差式は、ミラーで分けた光の差からピントを合わせるという仕組み。
その構造的に一眼レフ機のみで採用されるもののようです。
○ピントを合わせるのが速い
●検出ポイントが中央部のみで端に持ってくることはできない。
●暗所が苦手。
コントラスト検出方式は画像解析によるもので、ピントを前後させた情報を元にピントを合わせるとのことでした。
○特別な部品がいらないため、安価な導入が可能で、コンデジやスマホなど汎用性が高い
○画像を元に検出するため精度はよい
●ピントを前後させて情報を得る→解析という手順のため時間がかかる
●情報が変わると解析し直し→動きものが苦手
●画像のコントラストをみるので、検出しにくい遠くのものや近くのものは苦手
一回ピント合ったのに一度外れたり、マクロで接写する際にじわっと合わせるのもこの苦手な部分によるものだったのですね。
その他にも像面位相差という最新機種ではメインとなってきてるものもあるみたいですが、PENTAXには関係が無いようなので今回はスルーします。
また、それらを組み合わせて短所を補い合ったハイブリッド式というのもあり、現行機ではKFのみ採用しています。
【動画と共に】
やっぱり、前置きが長くなりましたね。
さて、なぜまた撮り直したかというと、
①DCとSDMが広角側で、望遠のものと条件が違い過ぎる
②ピントを合わせる物が横並び
③フォーカスポイントがオート
という点から、比較した時に分かりにくいなと思ったからです。
・標準ズーム達は望遠側である程度距離をそろえる
・物を前後に配置
・フォーカスポイントを中央に固定
ということで撮り直しました。
①ボディAF
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR
マクロ域でのじわっと感の正体が分かると、駆動の遅さも違った見方ができますね。
苦手な分野を一生懸命やってくれているのかと愛くるしさすら感じます。
ファインダー撮影時はかなり速くなりますが、接写時はここまでではないもの時間はかかります。
②レンズ内DCモーター(DC)
smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
検出のためにピントが前後するのはこれが一番分かりやすいかも。
なんで一回通り過ぎるの!と思ってましたが、検出方式から来るものだったんですね。
③レンズ内超音波モーター(SDM)
smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM
前後幅は②より少ない気がします。大差はないですが。
④レンズ内パルスモーター(PLM)
HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE
ほぼ前後しないときもありますね。
改めて静音性とピントが合う速さを認識します。
ファインダーだとピントが合うまでの時間はどれも短くなりますが、これは別格です。
全体を通して、真っ黒なブロアーが苦手なようでしたね。
前回のレンズも黒っぽかったので、より現場に即した検証となったのではないでしょうか?
【おわりに】
謎に続いたこのシリーズも、今回で一度幕引きとなります。
悔やまれるのは、ファインダーで覗いている時のピントの合い方を上手く伝えられないことでしょうか。
色々考えてみましたが、映像にするのも文章にするのも難しそうです。
今回のライブビューでの光景が、光学レンズのクリアな視界の中で、もっとスピーディーに行われていると思っていただければ、とりあえずは間違いないです。
動画を入れ込んだり、何となくだったAF駆動方式の違いや、AF方式の違いについての知識がくっきりしてきたりと、楽しく記事が書けました。
少し寒いですが、せっかくの週末ですし、ドライブして写真を撮りに出かけてきます。