色々と写真を撮る中で「生き物」「星」「朝日」「夕日」「影」など、好きな写真が少しずつ見えてきているような気がする。
フィーリングとして、撮っていて楽しいし、ふと見返したくなるのはそれらの写真が多い。
とは言え、まだまだ自分としては、ジャンルを絞る域に達していないと思う。
なので、今はとにかく色々と撮っていきたい。
自分の中で共通している写真観として「それらしさを感じる瞬間を、らしさが伝わるように撮りたい」がある。
なので、ちゃんと意識していると、街角や人をスナップしているときにも、そのテーマと、撮れた時の楽しさや面白さを感じる。
また好きなジャンルが増えていきそうで、嬉しい悩みとなっている。
色々なことに興味を持ち、これだというジャンルが決まるまでは、思う存分に寄り道をしていきたい。
そんな中で、今回は鳥を撮ることについて、今の考えをまとめていきたい。
生き物を撮るのは楽しい。
被写体の動きを予測し、その一瞬を追いかけ、シャッターを切る。
撮っているときの集中している感じが、スポーツをしている時に似ている。
動的な被写体は、偶然によるところが多い。
しかし、被写体の生態を学び、予測を立て、その瞬間まで耐え忍び、来た一瞬を逃さないようにその姿を写す…。
偶然を必然に変える、その過程に何とも言えない魅力を感じる。
生き物の鳴き声や動きなどに感覚を研ぎ澄ませ、息を殺してその瞬間を待っている時は、ハンター気分である。
実際、生き物にダメージを与えない、釣りや狩猟のようではないかと思っている。
イメージ通りに撮れたときの「射止めた」感覚が何とも言えない満足感を与えてくれる。
生物写真は、立派なアウトドアスポーツと言っても過言ではないだろう。
「それらしさを感じる瞬間を、らしさが伝わるように撮りたい」
生き物を撮っている時は、その自分の写真観に合致している何かを、ほんの少しだけ強く感じるのだ。
そんな中、数ある生き物でも特に撮影に楽しさを感じるのは鳥類だ。
まずは空を飛ぶというロマンとカッコよさが好きだ。
翼を広げたフォルムの美しさ、くちばしから感じる鋭さや硬さ、止まっている時の優雅な感じ、飛び立つときの躍動感など、上げ出したら切りがない。
季節的にバリエーションは増やしにくいが、温かくなったら色々な場所へ足を運んで、さまざまな種類の野鳥を撮りたいものである。
ここからは過去撮ったものを抜粋。
ちょっと暗かったとは言え、今見ると設定めちゃくちゃだけども、成長の記録ということでひとつ勘弁願いたい。
ここまでは写真再開したばかりの時期で、カメラはK-50。
レンズもズームキットのDAL。
購入してから8年くらい経っている間にまともなメンテナンスなし。
何度か撮影に出かけてからセンサーの汚れに気付き、カメラショップでクリーニングしてもらった。
その話も後々まとめたい。
こうして見ると、露出が分からずにやみくもにやっていた頃からの成長が見える。
シャッタースピードとISO感度が必要以上に上がっているなど、お恥ずかしい写真も多いが、シャッタースピードを上げて、ブラさず撮りたい瞬間を狙っていたという自分の目的意識のようなものは素直に褒めたいと思う。
画質がどうであれ、何が写っているかは分かるし、見返して反省することができるレベルであるのは、こうして時間が経って振り返る際に助かった。
ブレブレでは話にもならない。
話は変わるが、写真観としては「日本の四季が持つ魅力」「生命の力強さ」のようなものも自分の中では大きい。
しかし、今回その話までしてしまうと、一つの記事としてまとまらなそうなので、それはまたの機会にまとめたいと思う。
秋の終わりに写真を再開しているので、写真を撮るという目で、花や虫など、今はその活動を止めている被写体と出会えていない。
バルブモードで花火やホタルなんかも撮ってみたいし、合成を含めたインターバル撮影やタイムラプスなど、やりたいことは山ほどある。
やはり、テーマやジャンルにこだわらず、自分の感覚に身をゆだねて、写真の幅をとにかく広げていきたいなと、今は思っている。
そんな試行錯誤を、未来の自分と、同じように写真を楽しむ人達に伝わるようなブログにできたら、どんなに素敵なのだろうか。